ぽろぽろ

しょせんたわごと

2020年1月25日

37歳の櫻井翔くん

1年間お疲れ様でした。発表を2日後に控えた1年前の今日、あなたはどのように思っていたのかな。

いつもたくさんたくさん「ありがとう」って言っているのに、37歳の櫻井くんに向けては、「ごめんね」ばかり言っていたような気がします。

わたしは本当に面倒なファンで、嫉妬はするし、悲しくなるし、怒らないけど苦しくはなるし、いくらあなたが言葉をくれても満たされることはなく、それでもやっぱりあなたに縋っていたいと思ってしまう、わがままで不出来なファンです。あなたはたくさんの人に愛されているから、物分かりの良いファンにだけ向けて言葉を紡いだっていいのに、わたしみたいなファンにも「内野」だなんて名前をくれて、掬ってくれるのあなたが大好きです。あなたしかいないと思ってしまうのです。

甘い人を好きになったわけではないと、そんなに綺麗事ばかりではないと、心のどこかではずっと思っていました。けれども37歳のあなたはいつもより優しかった。「内野」に対してずっと甘やかしてくれていました。綺麗な世界で包んでくれました。その優しさに甘えてばかりでごめんね。かけてくれた言葉は嘘じゃないともう少しだけ、信じさせてね。

わたしはあなたをたくさん定義づけて、嵐を定義づけて、アイドルを定義づけて、そうすることでわたしの中に生きるあなたを守ってきました。そうでもしなければ、同じ人を10年も好きでいることなんて、わたしにはできなかった。

でもそれって、全部全部あなたが嵐でいることが前提の話で。活動休止を伝えられたあの日から、わたしはあなたのことがわからなくなってしまいました。これからも嵐でいることには変わりない、でもあなたは嵐として活動しない日が来る。がちがちに作り上げたあなたから、一つでも不正解をもらうのが怖くて。なにを信じたらいいのかもわからなくなってしまいました。

でも、全てわからなくなったからこそ、「好き」という純粋な感情だけが浮かび上がったことも事実です。わたしのあなたに対する感情は、そんなに綺麗なものではないけど、そんなに醜いものではなかったね。自己満足で塗り固められたものの真ん中にはきちんとあなたに対する愛がありました。10年前、小学生だったわたしが抱いたものです。愛なんて、そんな簡単に使う言葉じゃないとあなたに笑われそうだけど、本当に好きだよ。

 

嵐から手を離されるぐらいであれば、いっそこちらの方から手を離してしまいたいと思ったこともあったけど、どうすればいいかわからなかったわたしに、「ついてきてください」と道標を示してくれたのは、嵐に対するあなたの執着なのかもしれないけれど、わたしにとってはあなたの優しさでしかありませんでした。優しさを受け入れるには、弱いままじゃいられないから、もう少し強くなるね。いつまでも手を引かれて後ろを歩くのではなく、しっかりと自分の足でついていくからね。

 

37歳の櫻井くん。いっぱいいっぱいすくってくれてありがとう。見捨てずにいてくれてありがとう。「わたしに」向けて、言葉をくれてありがとう。いっぱいお仕事してくれてありがとう。忙しい中でも、オトノハをサボらずにいてくれてありがとう。優しくしてくれてありがとう。変わらずにいてくれてありがとう。大好きでいさせてくれてありがとう。

 

38歳の櫻井くん

お誕生日おめでとう。わたしが好きになった時、あなたは27歳だったんだよ。それから毎年、いろいろな方法でお祝いしてきました。毎年1月25日はわたしにとって特別な日になりました。

もしかしたら、これが「嵐の櫻井翔」として迎える最後の誕生日かもしれないと思うたび、苦しくて苦しくてたまりません。

嵐は嵐を永遠にして、だからあなたはこれからも嵐の櫻井翔くんなのに、まだ活動休止という言葉を消化できずにいるわたしは、一個一個に対して終わりを感じてしまうのです。変なこと考えてばかりでごめんね。

櫻井くんはいま幸せですか?

少し前までのわたしはあなたに幸せになってほしいのではなく、あなたに幸せにしてほしいのだと言っていました。それがアイドルとファンの関係だと思っていました。あなたはまるでそれに答えるかのように、自分の幸せについて語ろうとしなかったし、いつだってわたしの幸せを優先してくれました。そしたら少し、苦しくなっちゃって。わがままにも程があるなあと自分でも思います。わたしが幸せだと、櫻井くんは苦しいのかもしれないと、そう考えるとわたしも苦しくなりました。

笑顔が寂しそうに見えるのは、あの日嵐を抱きしめるように歌っていたのは、すべてわたしの思い過ごしかな。あなたの純粋な笑顔をみたいと思ってしまったんだよ。

これからの未来、わたしがあなたを幸せにすることはできないから、どんな形であれ、あなたが「幸せだ」と笑うのであれば、心底から「よかった」と言いたいな。言えるようになるからね。

汚いエゴの塊を、愛だなんだとほざいてぶつけ続けてきただけなのに、「いつもありがとう」と言ってくれるあなたに、いつまでも甘え続けるわけにはいかないと、そう思いました。

櫻井翔くん、大好きです。本当に大好きです。大好きだから、幸せになってね。

ファンに守られることも、甘やかされることも全く求めていないあなたに、わたしがせめて恩を返すのだとしたら、あなたを信じ続けることしかないんだと思います。

 

大好きな櫻井翔くん。信じているよ。どんなときでも「進む」という選択をするあなたに、ついていくからね。これからも、よろしくね。

 

こんな日くらい、もっと綺麗な言葉で書ければいいのだろうけれど、これがわたしの精一杯です。わたしの言葉なんて届きもしないだろうけど、ここであなたの幸せを祈らせてください。

 

38歳のお誕生日おめでとう。あなたの未来に幸あれ。